今現在(2016年1月)シーバスルアーフィッシングに用いられるトレブルフックは
・オーナー(OWNER) スティンガートリプルフック ST-46、ST-56、STX-58
・がまかつ(Gamakatsu) トレブル SP-MH 、RB-MH
が主に用いられています、いずれも実績があり素晴らしいフックです。
そしてこれらと比較できる、機能を持ったトレブルフックがあります。
・デコイ(DECOY) トレブル Y-S81
カツイチのデコイ(DECOY) トレブル Y-S81です。
○Y-S81の形状
めずらしいリマリックベンドとロングスロートにより特徴的なシルエットになっています。
軸はやや太めでスズメッキ処理。
ポイントはロングテーパーのストレートでやや内向きです。
バーブはオーソドックスな低角度バーブ。
アイはスマートアイという形状で、スプリットリングに装着する際に便利です。
○Y-S81の自重とサイズ
メーカーのアナウンスでは
「Y-S81」と「ST-46」はほぼ同サイズで、同重量です。
とされていますが、同じ番手でもST-46とは大きさが違います。
・ST-46と比較してY-S81は大きさが小さいです
・左Y-S81#2(1.4g) 右ST-46#3(0.95g)
Y-S81の#4以外の番手はST-46と自重の互換性はありますが大きさの互換性はありません。
Y-S81の各番手の大きさについて具体的には
・#8はST-46#10に相当
・#6はST-46#8に相当
・#4はST-46#4と同じ
・#2はST-46#3に相当
・#1はST-46#2に相当
・#1/0はST-46#1に相当
線径を太くした分、サイズを小さくして自重の互換を確保した設定になってます。
トレブルフックはルアーよりも幅が大きくなければフッキングが悪くなるので使用できるルアーは
限定されます。
○Y-S81のインプレッション
1年間ほど使用して気づいたことです。
【掛り】
掛りがいいです、ここまでいいとは思いませんでした。
通常、フッキングパワーはフックの大きさに比例するので、Y-S81には期待できないかなと考えていましたが間違ってました。
フックポイントがロングテーパーで鋭いのと、リマリックベンドのおかげで軽い力でもフッキングに持ち込めます。ランカーの硬いエラぶたにも刺さりました、セイゴクラスのショートバイトでもフッキングしやすくなりました。
【強度】
高い強度があります。
リマリックベンドは変形しやすい形状ですが、やや太軸で熱処理(焼き入れと焼き戻し)がしっかりしてあるようで、他のミディアムヘビークラスのフックより高い剛性を有しています。
手にとっただけで、高剛性なのがわかります。
【ホールド】
Y-S81は急激なコーナーを有するリマリックベンドと、狭いフトコロで、ベンドまで刺さりホールドできるのか疑問でした。
しかし、使ってみるとベンドだけでなく、やや内向きで長いスロートも作用してホールドすることがわかりました。
通常、スロートでホールドするとフックは変形しやすいですが、太軸と狭いフトコロのおかげで
変形しづらいです。うまくできてます。
【耐食性】
スズメッキです。水洗いしても何度か使用すると腐食します。ST-46と同程度。
【価格】
6本入りで#4まで定価400円、#2以上は定価500円です。高くありませんがショップの取扱いと製造数が多くないので入手できる機会が少ないです。
○まとめ
Y-S81はST-46より小さいので使用できるルアーは限られますが、高いフッキング機能と高強度を有したフックです。適切なルアーとの組み合わせで大きなアドバンテージが得られます。
特に#8はST-56やSTX-58にない設定なので有用です。
ぜひお試しあれ。