バチルアーのダブルフックチューン
冬から春にゴカイやイソメなどの多毛類が、水中に大量発生して産卵を行います。
これらの多毛類をバチと呼び、そしてこのバチをシーバスが捕食することをバチパターンといいます。
この時期のアングラーはバチの形とアクションを模したバチルアーを用いて、バチパターンの攻略を行います。
バチルアーは細長い形状で、多くが表層を低速でアクションするよう作られており。小型のトレブルフックが装着されている。
バチルアーの小型のトレブルフックは刺さりは良いが、大型のシーバスには刺さりが浅く外れてしまう場合や、強度が足りず変形して外れてしまうことがあり、より大きくて強度のあるフックへの換装が必要な場面がある。
しかし、バチルアーの体積は小さいので浮力と水受けに余裕がなく、大きなトレブルフックに換装するとフックの重さと抵抗によって、泳層やアクションが変化してしまうことがあります。
そこでトレブルフックからシングルフックに換装することで、増量を抑えてサイズを大きくする方法があります。
大きいシングルフックにすることでフックの強度とフッキングパワーの増加、バラシ低減の効果を得ることができますが、フックが大きくなったゆえのトラブルも増えます。
・フックがラインにかかる
・フックがルアーを抱く、ルアーがフックを背負う
・フック同士が絡む
これらのトラブルと口腔外への掛りが悪くなるのがシングルフックのデメリットです。
それではトレブルフックとシングルフックの間の存在、ダブルフックに換装するとどうなるでしょうか?
○ダブルフックの特徴
・シャンクが溶接されいないので、スプリットリングを介さずに取り付けできる
・スプリットリングを介さないので、可動範囲が限定される
・フックの自重はトレブルとシングルの中間
・フッキング機能もトレブルとシングルの中間
・現状(2016年1月)パワークラスはミディアムまでのラインナップ
・低価格
これらの特徴がバチルアーのフックとしてメリットとなります。
・スプリットリングを使わずに済むので、スプリットリングのウエイトの分、フックサイズをアップできる。
・フック重量・自重表より
例
ST-46#10(0.37g)+スプリットリング#2(0.05g)= 0.42g ≒ダブル21#4(0.42g)
トレブルRB-MH#12(0.20g)+スプリットリング#2(0.05g)= 0.25g ≒ダブル21#6(0.26g),SD-33TN#6(0.25g),SD-36#6(0.24g)
・サイズアップによりフック強度の向上を図ることができる
・ダブルフックは可動範囲が限定されるので、トラブルが起きにくい。
・トレブルフックよりお安いので、お財布にやさしい。
しかしデメリットもあります。
ダブルフックはいずれも、パワークラスがMまでなので、MHクラスから換装する場合に番手が大きすぎて、ルアーのシルエットやバランスが変わってしまうことがあります。
例
ST-46#5(0.62g)+スプリットリング#3(0.10g)= 0.72g ≒ダブル21#2(0.72g)
最後に現在発売されているダブルフックを3種類を紹介します
・がまかつ ダブル21
ニッケルメッキ処理されたダブルフック。
針先が鋭く、刺さりがとても良いが海水で腐食しやすい。
・オーナー スティンガーダブル SD-36
スズメッキ処理されたダブルフック。耐腐食性がある
・オーナー スティンガーダブル SD-33TN
スズメッキ処理されたダブルフック。
ショートシャンク、カーブポイントが特徴。SD-36よりわずかに太軸
カーブポイントは口腔外への掛りは落ちるが、高い貫通力がある。
MHクラスのダブルフック発売してほしいなー
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